Tokyo Sweets Club 東京スイーツ倶楽部
12月例会を終えて

ドゥ・ボン・クーフゥ「ガトーフレーズ・スペシャル」

今年も昨年と同じく12月23日の昼下がりから始まったクリスマス特別例会。厳選した12台のケーキはそれぞれに個性派揃い。しかも差し入れしていただいたケーキも2台と、14種のテイスティングとなりました。例会の最後には恒例のくじ引きも用意され、12月とは思えないうららかな午後は過ぎて行きます。

ドゥ・ボン・クーフゥ「ガトーフレーズ・スペシャル」 ■ドゥ・ボン・クーフゥ「ガトーフレーズ・スペシャル」

ブッシュドノエル型のクリスマスケーキも、ドゥ・ボン・クーフゥ流のガトーフレーズアレンジです 。ワインにも合うマスカルポーネ入りのしっかりしたクリームに対し、スポンジは空気感のある軽い 仕上がりで飽きさせません。飾りつけには最高級イチゴ、中にはフレッシュイチゴに酸味のあるコン ポートと、それぞれの味わいに富むイチゴが楽しめます。

アテスウェイ「ガトー・フレーズ」 ■アテスウェイ「ガトー・フレーズ」

クリスマスといえば定番のガトー・フレーズ。これはまさに王道です。生クリームはエアリーにコク はあるけどさっぱりめ、スポンジにはしっかりとシロップが打ってありがっちりとしてバランスが取 れています。丸ごとのイチゴの甘さが華やかに口の中で弾け、クリスマス気分にははずれのないケー キです。

アンリ・シャルパンティエ「ココ・ディスコ」 ■アンリ・シャルパンティエ「ココ・ディスコ」

外見を見た限りではシンプルなケーキかと思いきや、中身はパーティのような賑やかさです。甘いコ コナッツとキャラメルムースの中には、ルバーブと青リンゴのコンフィチュールの酸味。ピンクのギ モーヴがかわいくあしらわれて、雪うさぎのような外観もなかなかです。

アカシエ「ポム・ダムール」 ■アカシエ「ポム・ダムール」

ピンクレディーはピンクレディーでも、こちらはケーキに使われている長野県産りんごの名前です。 このリンゴのキャラメリゼをクルミのクランブルの上に敷き詰め、はちみつ酒で香りをつけたクレー ムブリュレを閉じ込めたリンゴのムースをのせてあるそうです。

エコール・クリオロ「ガイヤ・ノエル」 ■エコール・クリオロ「ガイヤ・ノエル」

昨年もクリスマス例会を彩った世界パティスリー2009のアントルメ部門優勝作のクリスマス版です。クランキーなピーカンナッツの土台の上に、しっとりとしたスポンジ、香ばしいキャラメルとバニラ プリンのようなムースと、非常にまとまりが良く印象的なケーキです。サントスシェフのバランス感 覚がうかがえます。

マンダリンオリエンタル東京「フェアリー」 ■マンダリンオリエンタル東京「フェアリー」

実は今回一番人気がありました。白のシンプルなケーキを切ると、断面から赤と緑のクリスマスカラ ーが出現します。赤はイチゴで緑はピスタチオ。どちらも深い味わいです。ワールド・ペストリー・ チーム・チャンピオンシップ2010の味覚部門で、五十嵐シェフが日本人として初めて優勝した作品の アレンジ。

マテリエル「クリスマス・オペラ」 ■マテリエル「クリスマス・オペラ」

東京スイーツ倶楽部で初めて取り上げるマテリエルさんのケーキ。まず、その素敵なフォルムに感動です。コーヒーの風味がチョコレートの味わいに深みとバラエティを与えています。後味に豊かにカ カオが残るため、苦味を通りすぎて酸味を感じるというカカオのカカオらしい体験ができます。

パティスリー カカオエット・パリ「ブッシュ・ドゥ・ノエル・ショコラ」■パティスリー カカオエット・パリ「ブッシュ・ドゥ・ノエル・ショコラ」

昨年は、ブッシュはブッシュでもパリモードをいただきました。今年はショコラ!フランスのヴァナ ローナチョコレートが使用されているそうで、そのなめらかさはシルクのようです。シナモンとの相 性が非常によく一体感を生んでいます。コンフィチュールの爽やかさもポイント。

ピエール・エルメ・パリ「チーズケーキ・イスパハン」 ■ピエール・エルメ・パリ「チーズケーキ・イスパハン」

エルメではおなじみのイスパパンが、クリスマスアントルメになりました。フランボワーズの酸味に加えて、ローズとライチという美容に敏感な女性にはたまらない作品です。ケーキというようりも、何でしょう…。お姫さまの食べ物という感じがします。食感も味わいも、他のクリスマスケーキとは一線を画しています。

カーヴァンソン「モンブラン」 ■カーヴァンソン「モンブラン」

こちらも定番のモンブランをクリスマス仕様にしたもの。通常のものでもプティガトーと呼ぶのが憚 られるほどそのサイズに驚くのですが、アントルメとなってしまったら…火山と呼ぶにふさわしい。 。切り分けると中からマロングラッセがごろごろと岩のように出てきます。食べ応えといろいろな栗 の味わいで、参加者の人気第3位をキープ。

パリ・セヴェイユ「ル・アリコ・マジック」 ■パリ・セヴェイユ「ル・アリコ・マジック」

金子シェフが子供の頃大好きだった童話「ジャックと豆の木」から発想を得たケーキだそうです。優しいグリーンは、もちろんシェフの大好きな素材であるピスタチオ。優しい味でほっとさせられます 。子どもたちは大喜びのケーキでは。

ラ・メゾン・デュ・ショコラ「Buche」 ■ラ・メゾン・デュ・ショコラ「Buche」

そのショコラの濃厚さは格別。口どけは秀逸。参加者の人気投票でも2位の高評価でした。どこから 見てもブッシュドノエルなのですが、クリスマスケーキとひとことで言って片付けることのできない 深い味わいがあります。大人のクリスマスに。


レポート担当:谷畑美紀

2011年01月24日