12月例会を終えて
クリスマス直前の12月23日昼下がり。
いつもは平日夜に行われる東京スイーツ倶楽部例会ですが、ここは年に一度のクリスマス。祝日の陽の明るいうちから会は始まりました。
今日は12種類のクリスマススイーツが集まりました。まずは一挙にお披露目。
うーん壮観です。
■カーヴァンソン「シャンティー・フレーズ」背の高い見た目にもボリューム感のあるケーキ。クラシックな外見ですが、カット面には4層のシロップを打ったビスキュイ・3層の厚めなイチゴスライスが出て来て豪華です。小麦、地卵や牛乳など原材料のこだわりがあるというだけあって、その味の違いは一口食べた瞬間にうなづけるもの。特に生クリームは内側と外側で脂肪分が変えてあるそうで、このなめらかさは他材料との一体感を持たせます。
■エコール・クリオロ「ガイア・ノエル」世界パティスリー2009のアントルメ部門で優勝したケーキ「ガイア」をクリスマス仕立てにしたというこのケーキ。カット面は3層になっていて、上からバニラいっぱいのムース、舌触り滑らかなキャラメルクリーム、アーモンド風味のしっとりしたスポンジが、それぞれナチュラルな味わいを醸します。気がついたらホールごとペロリと食べてしまいそうな優しい味です。
■パティスリー アテスウェイ「ビュッシュ キャラメルポワール」お馴染みの丸太を模った伝統的なケーキ。今回も種類としては一番多く集まりました。その一番手のキャラメルポワールです。中にはショコラムース、洋梨のコンポートとキャラメルムースが入っていて、まずキャラメルの軽い塩味が深い味わいを出し、次にショコラが濃厚さを加えて行きます。最後に洋梨がさっぱりさせるというアンサンブル。
■ピエール・エルメ・パリ「セレスト」何ともファンタジックな星形のホワイトチョコレートがクリスマス気分を盛り上げます。層に重なったイチゴとルバーブのコンポート、ベイクドチーズケーキ、パッションフルーツの淡い酸味は、爽やかでありながらチーズの濃厚さを後押ししているかのようで、「セレスト=天上」という名前にふさわしいバランス感のある上空のスイーツです。
■アカシエ「フォレ・ルージュ」まさにクリスマスギフトとも言うべき華麗な緋色のリボンが目を惹きます。アルザス地方のケーキ、フォレ・ノワールをヒントにシェフがアレンジしたそうです。カットするとこれもクリスマス的にピンクとグリーンの層がチョコに包まれています。それぞれフランボワーズとピスタチオがショコラと口の中で溶け合って・・おいしいプレゼントとなりました。
■和泉光一シェフ「コランダム」スリジェで長らくシェフをされた和泉光一さんのクリスマスケーキ。ムースにはシェフの故郷である愛媛のいちご「あまおとめ」を使っているそう。ヨーグルトの酸味もあり、さっぱりとしていて沢山食べられちゃいます。また様々な食感を与える材料を組み合わせているのもおもしろい。2010年には独立されるそうで、またどんな展開をされ、私たちの舌を悦ばせてくれるのか楽しみです。
■マンダリン・オリエンタル東京「ホーリーナイト」こちらもにぎやかなビュッシュ・ド・ノエルタイプ。トップには元気のいいオレンジコンポートとピールが載り、中には香り高いバニラババロアとカカオ風味が効いたショコラムース。それをビスキュイが囲みます。3つの味わいはクラシックで濃厚なチョコレートにより深みを与え、かつ生き生きとさせているよう。2009年の新作クリスマスケーキです。
■アンリ・シャルパンティエ「フォレ・ブランシュ」「ホワイトクリスマス」なケーキです。生クリームを贅沢に絞って白く輝く「フォレ=森」の木々を表現しているそうです。本当にこの白さはこだわりがあるアンリならでは。中にはスポンジと生クリームに酸味のあるダークチェリーをサンド。お酒を使用していないので安心して食べられます。個性のある上品な味と形で、創業時から作られているケーキです。
■パティスリー カカオエット・パリ「パリモード」本日のビュッシュ3点め。パリの象徴エッフェル塔付きです。りんごのタタン、キャラメル風味のムース、ショコラムース、ビスキュイショコラ、フィヤンティーヌ、グラッサージュキャラメルという構成だそうで、タタンの果実味が苦みのあるショコラと出会い、返って甘味と酸味が生きています。食感がいろいろと変わるのも楽しく、バランスのいい一品。
■シュシュクル「シュトーレン」やはりこの季節ならではの焼き菓子シュトーレンはシュシュクルさんから。マルコナアーモンドがそのまま入っているのを始め、ナッツ類やドライフルーツでずっしりした食べ応えがあります。周囲にまぶされているのは、沖縄の「本和歌糖」というお砂糖だそうで、素朴な味が軽さを与え、シナモンを効かせてあるので甘さに複雑さを加えます。
■パティスリーパリセヴェイユ「ルヴィエスーブニール」女性が思わず歓声を上げるかわいいケーキですが、これを口に運んだ時には歓声は驚嘆となり次に嘆息に・・。私たちの知るクリスマス的なケーキではなく、レモン風味のビスキュイダックワーズと紅茶風味のミルクチョコレートガナッシュの中にアーモンドキャラメルのディスクを入れ、グレープフルーツ風味のシャンティークリームで仕上げられています。果実が苦味と酸味に素晴らしいアクセントを与えています。
■ジャン=ポール・エヴァン「ビュッシュ レジェール」「空気」をイメージしたという3つのかわいいショコラ風船をデコレートしたビュッシュです。外見は見たところ非常にシンプルで、ケーキ自体もショコラのビスキュイとクリームのサンドのみで、多少食感を遊んでいる程度。ですが、味は非常に濃厚で複雑、エヴァンらしくこのショコラが絶品。直球だけで勝負できるエヴァンの底力と自信を感じる一品。
■横浜シフォン「シフォンケーキ チョコレート」当日、オーナー自らご参加されお持ちいただいたシフォンケーキです。チョコレートは苦味を生かし、甘味を抑えているので誰にでも食べやすそうです。柔らかくてふわふわの生地なのですが、ぱさぱさしないしっとりさで朝食からおいしくいただけるかも。
横浜シフォンさんのお持ちいただいたもうひとつのシフォンケーキ。ローズマリー・バジル・タイムが入っているんです。え、シフォンケーキに?それが何と合うんです。生地はチョコより柔らかさが増して、噛むごとにハーブの香りが口の中に広がります。ありがとうございました!
スイーツを味わう合間にプレゼント抽選も行われました。
谷畑美紀
©2009 tokyo sweets club